サン・クガ・ダル・バリェス (Sant Cugat del Vallès)
古代ローマ時代、エガラ(現在のタラサ)とバルシノ(現在のバルセロナ)へと向かうアウグスタ街道の要地として、カストルム・オクタウィアヌム(Castrum Octavianum)の名で知られていた. キリスト教の伝統がこの地に早くに根付き、313年、伝道師であった聖ククファス(カタルーニャ語名Cugat)はこの地で殉教した. 聖ククファスに捧げる修道院の建設が始まったのは11世紀で、それから50年ほどで町が成長した.
20世紀、バルセロナとの間をつなぐ鉄道が敷かれてから、町の性質は都市へと変貌していった. バルセロナから5kmほどの距離であるため、別荘地となったのである. 1936年から1939年のスペイン第二共和政時代、町の名はピンス・ダル・バリェス(Pins del Vallés)であった.
1970年代以降、バルセロナのベッドタウンとして人口が急増し、近隣の都市ルビーと事実上一つの都市のようになっている.